制服のご紹介
本学の制服に込められたストーリー
清修学園大学は、明治時代末期に教育改革者・青柳修三郎博士によって創設された私立大学です。博士は、急速な近代化の中で若者が伝統的な精神を失いがちな時代に、「清らかな心で自己を修める」教育の場を必要と考え、本学を設立しました。「清修」という校名は、博士の座右の銘である「清く修める」に由来します。制服の歴史は創立当時に遡ります。青柳博士は欧州の寄宿学校で制服がもたらす規律と平等の効果に感銘を受け、日本の実情に合わせて独自のデザインを採用しました。特に、男女共通でネクタイとスラックスを基調とした制服は、当時としては先進的でした。これは、博士の妻と娘の助言によるもので、「性別を超えてすべての学生が同じ条件で学び、成長する」ことを目指したものです。厳しい高原の気候に耐えるウール混紡の生地を選び、創立当初からほぼ変わらぬ形で受け継がれています。入学式では、創設者の遺志とともに制服の意義が語り継がれ、新入生は初めて制服を着用しながら「自己修養の誓い」を宣誓します。この伝統は、本学が100年を超える歴史の中で守り続けてきた精神の象徴です。
制服を着用する意義
清修学園大学では、現在も全学生に指定制服(ネクタイ・スラックス)の着用を義務づけています。これは単なる伝統の継承ではなく、現代の教育環境においても明確な意義を持つからです。
- 規律と自己統制の育成
毎朝ネクタイを締め、制服を整える行為は、心を引き締め、自己管理の習慣を養います。全寮制の厳しい学則のもとで、学生は誘惑の少ない環境で集中力を高め、学業と人間形成に専念できます。 - 男女平等と連帯感の醸成
男女同一の制服デザインは、性別による差を排除し、純粋に知性と努力で競う環境を実現します。キャンパス内で全員が同じ装いであることは、強い一体感を生み、互いを尊重する仲間意識を育みます。 - 本学が制服を採用し続ける理由
現代社会では制服を廃止する大学が増えていますが、本学はあえて制服を維持しています。その最大の理由は、外部の流行や個人の装飾に左右されず、本質的な成長に集中できる環境を守るためです。私服が許されると、服装による比較や消費主義が学生の心を乱す可能性があります。本学の孤立した全寮制環境では、特に外部の影響を最小限に抑え、内面的な修養を深めることが教育の核心です。制服は「平等なスタートライン」を提供し、学生が学業、研究、課外活動を通じて真の自分を磨くための「精神の基盤」として機能します。卒業生の多くが「制服があったからこそ、ブレない自分を持てた」と語るように、この制度は本学の教育効果を支え続けています。 - 伝統と現代のバランス
制服は本学の歴史と理念を体現するものであり、着用することで学生は創設者の精神に触れます。同時に、動きやすく機能的なデザインは、雪深いキャンパスでの実践的な活動にも適しており、時代に即した実用性を備えています。
清修学園大学の制服は、単なる服装ではなく、学生一人ひとりが「努力と成長の物語」を紡ぐための大切なパートナーです。
本学で学ぶすべての学生が、この制服とともに、清らかに、強く、自分を修めていくことを願っています。
── 清修学園大学 広報課

